こんにちは
私は"ちくわん"というハンドルネームで、同人音楽を聴くこと、そしてパフェを食べることを趣味としている者です。
「軽率手紙送りオタク 情報雑記」と題しました通り、イベントの度に活動者へ軽率に手紙を出している私が、これまでの経験から得た小ネタやテクニック等の情報共有を目的として本記事を作成いたしました。
本記事は、手紙の内容に関する解説やアドバイスは一切ありません。
・手紙を書くための道具を選ぶ
・文章を書く
・封筒に便箋を封入する
・相手に渡す
という一連の作業の中で、役に立つかもしれないテクニックにのみフォーカスを合わせた内容となっております。何かしらお役に立てることがあるかと思いますので、気になる箇所だけでも読んでいただけると嬉しいです。
目次
初めに ~注意事項~
情報を記載する前に注意事項がございます。
読み飛ばしていただいても構いませんが、ご一読いただけますと幸いです。
注意事項その①
本記事は、手紙を書くという行為を推奨するものではありません。
現時点で手紙を書くことを趣味としている方や、これから書いてみようと思っている方へ、情報の共有を目的としています。
手紙を書くという行為は、あくまで、活動者に対して"してもいい"応援方法であるだけで、"したほうがいい"行為ではないと私は考えております。
もしかすると、あなたが手紙を送りたいと考えている活動者は、ファンからの手紙を受け付けていない方かもしれません。手紙を送る際は細心の注意を払い行ってください。
そして、当たり前の事ですが、誹謗中傷など自分がされていやなことは絶対にしないでください。
注意事項その②
本記事は、手紙を直接手渡しすることを想定しており、郵送を想定しておりません。
郵送する場合は、必ず郵便送付のルールに従ってください。
注意事項その③
この記事は全くの素人が作成しております。意図せず間違った知識を記載しているかもしれません。もし間違いを発見した場合は、私のTwitter(X)アカウントまでDMを送る、もしくは記事にコメントをください。有識者の方からのご意見大歓迎です。教えてもいいよ!という有益な情報がございましたらよろしくお願いいたします。
以下本文となります。
準備編
はじめて、手紙を書こうと意気込んだ時、私は大人になっており、文字を紙に書く習慣がすっかりなくなっておりました。そのため、思い通りに文字が書けず苦労した経験があります。ここでは、気軽に始められる文字の練習方法について記載いたします。
参考書
文字の練習をするのにお金なんてかけたくないのが本音です。そこで、役に立ったのが100円ショップダイソーでした。
『こどもの字がきれいになる練習帳』
本書では、ひらがな、カタカナ、英数字の練習ができます。基本的な文字の練習にうってつけなシンプルな内容です。しかし問題点として、お手本のひらがなに少々癖があります。あまり汎用性のある字体ではないため、あくまで参考程度に使用するのが良いかと思います。
『すぐに役立つ美文字練習帳』
本書は、手紙等でよく使われる文字を、履歴書や封筒の宛名記入欄を模したフォーマットに記入し練習することができる内容になっています。個人的には、こちらの練習帳がおすすめです。先述の練習帳に比べ文字の癖が少ないため、そのままお手本として練習に使用して差支えがないかと思われます。本書にある文字を漢字練習帳に書き写すことで私は日常的に練習をしました。
道具選定編
ここでは、封筒、便箋、文字を書くためのペン、といった道具の選定において役立ちそうな情報を記載します。既に自分自身のお気に入りがある方も、新たな発見に繋がりますと私は嬉しいです。
封筒、便箋のサイズについて
封筒、便箋には様々なサイズが存在します。
封筒のサイズ一覧は以下の封筒屋どっとこむのホームページ参照
定型以外にも、メッセージカードサイズや、ふみ揃え封筒といった小さいサイズもかわいくて魅力的なのですが、ある程度の文字数を書くことを想定しますと以下の2種類がおすすめです。
洋型2号(162mm × 114mm)
皆様が手紙用の封筒を想像したときに真っ先に思い出されるサイズだと思います。このサイズは何といっても商品の品ぞろえが豊富です。特別な事情がない場合はこのサイズを選んでおけば間違いがないと思います。そして、この封筒には「ポストカードをピッタリ封入できる」というメリットがあります。(詳細は後述)
洋型6号(190mm × 98mm)
横長の封筒サイズです。個性を出したい方におすすめです。洋型2号ほどではありませんが結構多くのラインナップが存在します。ちょっとおしゃれな感じがして個人的に好みです。
正直なんでもいいけど…注意!
よく売られているものが洋2と洋6のため、それらをおすすめをしましたが、正直なところサイズなんてなんでもいいと考えています。あなたのフィーリングでよいと思ったものを選んでください、それが正解です。ただし、注意点が一つだけあります。それは、商品によって微妙に封筒、便箋のサイズが違うことです。ぱっと見た感じ洋6の封筒に見えても、定型より少し小さいサイズで作られている物が存在します。そのような封筒には定型サイズぴったりに合わせて作られた便箋が入らないことがあります。失敗したくない場合は、封筒と便箋がセットになっているレターセットで購入しましょう。
封筒、便箋の販売形式
封筒と便箋がセットになっているものが「レターセット」です。はじめて手紙を書く場合は、封筒と便箋のデザインが統一されたレターセットを買うことをおすすめします。しかし、レターセットを使用し続けるとあることに気が付くはずです。
「あれ…?封筒の数に対して同梱された便箋の枚数が少ないな…」
そうです。感想を長く書きがちなオタクにとってレターセットは便箋が先に無くなってしまい、封筒が余るはずです。また新しいレターセットを買うのもいいですが、せっかくのお気に入りの封筒がもったいないことでしょう。その時に便利なのが便箋のみの商品です。
一般的には、便箋と封筒は同一デザインのものを使用するのがマナーのようです。しかし、ルールに縛られすぎるのもあまり面白くないと私は考えています。クリエイティブな活動をしている方を対象とした手紙ですので、あなたが優れたデザインの組み合わせだと思ったのなら、便箋と封筒が違ってもいいのではないでしょうか。いや…詭弁かもしれません。
※ビジネスなシーンやオフィシャルな手紙の場合はおやめください。
封筒、便箋のおすすめの購入場所(実店舗)
封筒、便箋を購入するのに便利な場所(実店舗、webサイト)を紹介します。これまで私が買い物をしてきた少ない知識の中での一例です。有識者の皆様のおすすめの購入場所がございましたら教えてください。よろしくお願いいたします。
loft
全国展開している文房具店です。行こうと思ったらいける範囲に1店舗はあるのではないでしょうか。店舗を探しやすいことがメリットです。デメリットとしては、店舗ごとに商品のラインナップに違いがなく、被りやすいことがあります。
G.C.PRESS、MIDORI、TSUTSUMUの商品がよく置いてあるイメージが個人的にあります。
Smith
文具・雑貨のセレクトショップです。東京にたくさんあることは知っていますが、全国に展開しているのか私はよく知りません。珍しいレターセットが売っていることがあり、ほかの人と被りにくいのではないでしょうか。商品ラインナップが定期的に更新されているのか、定番商品として固定なのか私はわかっていません。私が持っているレターセットの封筒のサイズが少し変わったサイズだったので、使いまわしには注意がいるかもしれません。
本屋
珍しい便箋を探すのに、未知の可能性があるのではないかと私が注目しているのが本屋です。本屋の文房具販売コーナーにレターセットの取り扱いがあったりします。取扱商品も店舗によって結構違うので、意外な発見があるかもしれません。
丸善 丸の内本店
東京駅の近くにあるめちゃくちゃ大きい本屋です。東京駅のすぐ近くで、レターセットの取扱数がかなり多いのでおすすめです。東京のイベントに遠征されたとき、新幹線待ちの時間つぶしに使えそうだなぁ…ということでピックアップしています。4Fにエスカレーターで上ったすぐ左手側にたくさん手紙が陳列されています。(2023年11月現在)
封筒、便箋のおすすめの購入場所(webサイト)
私はこれまで実店舗で封筒、便箋を探していたのですが、この記事を作成するにあたり、メーカーのwebサイトをはじめてちゃんと見ました。やはりネットは正義です。店舗で探すより多くの製品を見つけることができました。注意すべきは、封筒、便箋のサイズ記載のない商品があったりするので、よく確認して購入することです。個人的に好き、気になるメーカーを記載いたします。
G.C.PRESS株式会社
loftによく置いてあるレターセットを出しているメーカーです。使いやすいものが多く、私も複数所持しています。
レター・カード専門店 - G.C.PRESS ONLINE SHOP
実は銀座に実店舗があります。何かのついでで行ってみたいなと思ってはいるのですが、店が閉まるのが早く、いまだ訪問できておりません。行ったことがある方がいらっしゃいましたら、感想を教えてください。
株式会社 エヌビー社
デザインが秀逸かつ豪華なものが多いなと個人的に感じています。実店舗での取り扱いもあまり多くない印象があり、被りにくいかもしれません。実は私は花柄が好みなのですが、エヌビー社はエレガントな花柄が多く、癖に刺さっています。
フロンティア株式会社
洋6号封筒(よりちょっと小さいサイズ)の取り扱いがめちゃくちゃ多いです。本屋でFRONTIAの洋6号封筒を見つけたことによって洋6号封筒に目覚めました。
株式会社 榛原
蛇腹便箋という珍しい便箋の取り扱いがあります。私はまだ使用したことがありませんがいつか使ってみたいなと思い続けている便箋です。ミシン目で蛇腹につながった便箋で、好きな長さで切り離すことができます。
株式会社 榛原も実店舗が日本橋にあるようです。私は仕事でこの建物の近くを何度も通ったことがありますが、まさかこれがその店舗だとは知りませんでした。
ペンを選ぶ
手紙を書くための筆記用具についてです。気になっている方も多いのではないでしょうか。しかし、そんな皆様の期待とは裏腹に、私は油性ボールペンしか使用したことがなく、幅広く知識を備えておりません。あまり参考にならないかもしれません。
高価なものほどテクニカル
⬆高かったが全く使わなかったペン類
皆様は字を書くことに自信がありますでしょうか。私は全く自信がありません、字が汚いです。私と同じように字に自信のない方は、道具でその技術を補おうと考えるかもしれません。しかしそれは、次の理由により得策ではありません。
・高価なボールペンほどインク出がよく、字が太くなる傾向がある
・高価なボールペンは装飾が豪華で重いものが多く、長時間の使用はつらい
字がうまく書けない人ほど細いペン先にするべきだと考えます。なぜかというと、太いペン先を使用していると、細かい漢字が現れた時、その漢字だけ異常に大きくなってしまい文全体のバランスが崩壊しかねないためです。そして、ペンは軽ければ軽いほど長時間の使用に耐えられ、細かい字を書く際に有利に働きます。手が疲れてくると、文字は目に見えて雑になっていきます。
ジェットストリーム
個人的には、油性ボールペンの最大の弱点「文字のかすれ」を克服したジェットストリーム以外にボールペンの選択肢はないのではないかと考えています。
ペン先の選択肢は、0.5mmと0.38mmが候補になると思います。そこまで大きな差はないので、使用感がしっくりくるほうを選べば良いと思います。また、気のせいかもしれませんが、0.5mmより0.38mmペン先のほうが文字がかすれない気がしています。書き心地も0.38mmの方が紙に引っ掛かりが強く、しっかりとした書き心地になります。私はどちらも使いますが、0.38mmをよく使用します。
購入は、文具店でも、コンビニでもどこでも買えます。
水性はどうなの
水性ボールペンは速乾性が低く滲むイメージがあるため、使用してきませんでした。ゆえに全く知識がありません。水性ボールペンを好んで使っていらっしゃる有識者様、情報提供いただけますととてもうれしいです。記事追加させていただきます。
文章記入編
ここでは、実際に便箋に文章を書く際に役に立ちそうな情報を記載します。上述の通り、文章の書き方等、文章の内容にまつわるアドバイスは一切ございませんのでご了承ください。
所要時間を考える
皆様は、宿題や仕事は前日や直前になって焦って終わらせるタイプでしょうか。もしそうだとしたら、手紙に対してだけはその態度を改める必要があります。手紙を書くことは、皆様が見込んでいるよりも多くの時間がかかることが想定されます。「文章を考える時間」「手紙を書く時間」それぞれ余裕をもって準備をすることが重要です。
参考になるかわかりませんが、私が直近で手紙を作成した際は、文章を4日ほどかけ考えて、1600字程度の内容にまとめました。手紙の清書には、書き直し無しで約4時間弱を要しました。
下書きの必要性
私個人の意見としては、ペンで清書を行う前に、紙に鉛筆等で下書きをする必要はないと考えています。その理由は以下の通りです。
・2回同じ内容を書くほど集中が続かない
・消しゴムをかけるのが大変
当然ですが、下書きをするとその分、文字を書いている時間が伸びます。文字を書く作業はかなり集中力を要するため、短期決戦で終わらせるのが最も高いパフォーマンスを発揮できると私は考えています。
また、鉛筆やシャープペンシルで下書きをしてしまうと、後で消しゴムで消すことになります。この作業がかなりの鬼門です。手紙用の便箋は薄いものも多く、消しゴムの摩擦により紙がグシャっとつぶれてしまう危険性が非常に高いです。ボールペンで筆記する手紙は一か所でも間違えると、紙をまるまる一枚書き直しとなりますので、なるべく工数は減らしたほうが良いと考えています。
そのため、スマホやパソコンに書いた下書きを見ながら、ボールペンでいきなり清書するスタイルが一番良いと経験上思っております。
厚紙は捨てない
レターセットや、便箋には厚紙(や方眼紙)が付属しているものが多いです。これは捨てないようにしましょう。下敷きとして使用すると、程よい硬さでボールペンのインクかすれを軽減することができます。便箋のみの商品なら、厚紙と方眼紙を切り離さず、後ろのページから便箋を使うことで紙のズレを防ぎ、罫線を維持することができます。(文章が分かりづらいのでのちのち修正します)
便箋の枚数と文字数について
手紙を書く際、どのくらいの文字数が適切なのか、誰しもが悩むところだと思います。これはいろいろな意見がありますが、私は別に何文字でもいいと考えています。理由は特にありません。しかし、便箋1枚に自分は何文字書くことができるのか把握する必要はあると思っています。所感ですが、よほど文字が大きくない限りA5サイズの便箋(洋型2号封筒に2つ折り)に1枚に250~300字くらいは書けると経験上予想しています。
封筒の表裏に名前
封筒の表面には送り先(あいて)の名前、裏面には送り元(あなた)の名前を書き忘れないようにしましょう。これが意外と重要でして、封筒が複数ある時、誰からの手紙か判断がつかなくなるので、匿名で送る場合でない限りは自分の名前は書きましょう。
封筒の表面に宛名を書かない方も一定数いらっしゃいますが、一般的には書いた方がよいです。かくいう私も、この表面の宛名書きが苦手で、これまで意図的に書かないようにしていました。どうしても字が汚くなってしまい、書き直しで封筒が足りなくなってしまったり、汚い字が表面を飾ることで手紙全体の完成度を損なうと考えていたためです。
しかし、つい最近になって「字の巧拙より、相手の名前が書いてないほうがよっぽど失礼だな」と気づき、考えを改めることとなりました。
封入編
ここでは、便箋を封筒に封入する際のワンポイントテクニックについて記載します。便箋と一緒に何かを同封することで自分らしさを主張することができます。
メッセージカード同封
本来、プレゼントなどに同封し、簡素なメッセージを送る用途で使われるものです。これを封筒に入れることで、便箋を取り出した際に印象に残る一言をぶつけることができます。インパクトを残したい方にはいいかもしれません。
イラスト同封
イラストを封筒に同封する案です。普段イラストを描いている方や、活動者にこっそりファンアートを送りたい方におすすめです。また、先の文章で洋型2号封筒をおすすめしたのは、はがきがちょうど収まるサイズに設計されているからです。印刷所に依頼して作成したポストカード(はがきサイズ)もちょうど収められます。
また、コピー機がなくても、コンビニのはがき印刷を使用することで、デジタルで書いたイラストを同封することができるので軽率にイラストを紛れ込ませましょう。私はやったことはないですが…
なお、コンビニでのはがき印刷は、画質悪めでかなりジャギーになるので、細かく描きこまれたイラストにはお勧めしません。
クリップ留め
ミドリのホームページ情報によると、マナーとして、二つ折りの便箋を封筒に入れる際は向きが決まっているようです。
山折りになっている方を下にして、便箋の表面と封筒の表面の向きを合わせて入れます。
先の文章で「マナーなんか気にしなくてもよい」と一蹴してしまいましたが、ここではマナーを逆手に取りましょう。山折りの方を下にして便箋を封筒に収めると、取り出す際に紙がばらばらとなり、取り出しにくいです。そのため、クリップを付けて紙をまとめてしまいましょう。
文房具店に足を運ぶと、多種多様なクリップを見つけることができます。特に動物のクリップはかわいいのでお勧めです。メッセージカードをここに挟む使い方もできます。
シール
封筒に封をする際にシールを活用しましょう。活動者にまつわるキャラクターや、季節モノの便箋に合わせたシールなど、あなたのセンスで封筒を彩りましょう。
運搬・譲渡編
ここでは、イベント当日に手紙を渡す場合を想定し、どのように作成した手紙を運搬するのかについて記載いたします。特別なテクニックはないので他項目に比べ内容が少ないです。
クリアファイルを活用しよう
手紙を運搬する際は必ずクリアファイルに挟みましょう。どんなに丁寧に運んでも、クリアファイル無しでは封筒にシワがついてしまいます。100円ショップなどで、小さめのクリアファイルを購入することをお勧めします。
集めている気はないのに、気づいたら増えてしまっているポストカードの収納にも便利です。
おわり
最後まで勢いで書いてしまったので、改めて見ると「当たり前の事を羅列しただけで、あまり参考にならないのではないか」と非常に心配になっております。ほんの少しでも何かのヒントになればうれしいです。
そして、私なんかよりもずっと、柔軟な発想と行動力でオリジナリティあふれる手紙を作成されている方は世の中にたくさんいらっしゃるかと存じます。ぜひ「こんなのどうですか?、これみてよ!」といった素敵な情報がございましたらご共有いただけますと幸いです。
何かしらございましたらお気軽にご連絡のほどよろしくお願いいたします。